代表ごあいさつ
社会保険労務士グレイスサポートオフィスのホームページをご覧いただきありがとうございます。
私は平成26年2月に埼玉県行田市にて社会保険労務士事務所を設立いたしました。直前まで約15年間、中小企業の総務・人事部門において人材の採用、人事教育をはじめ、人財にかかわる仕事や、その他社会保険事務の業務に携わっておりました。
中小企業では人事制度や評価制度も充実しておらず、低賃金・長時間労働・残業代の未払いは当たり前のように起こっており素晴らしい内容の事業をしているにもかかわらず社員は疲弊し、活気のない組織になってしまいがちなところが多いと感じています。
そんな状況にあっても、企業の一社員としてはできることが限られ、社員が求めているような組織になるために力を注ぐことは難しいと感じました。また、中小企業においては経営者の考え方や采配ひとつですべてが決まってしまうというところもあります。難関といわれる社会保険労務士資格に3度の挑戦で合格したにもかかわらず、身につけた知識を発揮できる場は少なく、組織の中では無力さを感じずにはいられませんでした。
社会保険労務士としての可能性を求めて独立
そんな思いの中、自分にできることはすべてやろうとコツコツと努力を重ね、自分のような社会保険労務士を必要としている企業の経営者様のお役に立てないかと独立開業を決意しました。
社会保険労務士資格を取得するきっかけになったのは、最初にこの総務・人事の仕事に出会ったところでもある介護事業を全国展開している会社に採用されたことからでした。当時私は、出産後の社会復帰のため、ホームヘルパー2級の資格を取得し、介護の現場で働くことを希望して職探しをしていました。なかなか希望の施設に採用されずにいたところ、ある企業の総務・人事部門の募集にあたり、ホームヘルパー2級の資格を目にとめてくださった採用担当者と話が弾み採用していただくことができました。そこで、介護職員の採用や給与計算などの業務を担当したことが、社会保険労務士資格を取得するきっかけにもなったのです。その後転職した製造業でも、総務や人事の仕事を一手に引き受け、10年以上のキャリアを積むことができました。
介護特化の社会保険労務士になった理由
私が介護業界に関わるきっかけになったのにはふたつの理由があります。このように、社会保険労務士の資格を取得するきっかけになったのが介護事業を展開する民間企業の総務・人事部門に採用されたこと、ということがまずひとつ。
そしてもうひとつは、ホームヘルパー2級の資格を取得した際に研修で訪れた介護施設です。その研修の際に忘れられないのが、そこで働いていた職員の一人です。彼女はとても明るく、使命感を持って介護職に就いていたように思われます。その彼女が発したこんな一言「介護の仕事はお給料はとっても安いけれど、でもとってもやりがいがあって、こうしてここに来てくれるお年寄りの笑顔を見られるのが何よりの喜び。だからずっと続けていられるのよ。」あの笑顔とこの優しさあふれる言葉をずっと忘れずにきました。
そして今、こうして介護業界にこういった形でかかわれることを本当に嬉しく感じています。あの時の職員のような笑顔あふれる介護職員がたくさんいる施設が増えるよう、精いっぱいご支援させていただきたいと思っております。
2025年には団塊の世代が大挙して75歳を迎えます。高齢化のスピードは想像を超える速さでやってきます。介護が必要な高齢者を社会全体で支えあうという「介護保険制度」も制度自体が疲労を起こしつつあるという厳しい状況のなか、介護着事業者の提供するサービスの質、そして介護職員の質のアップは必須となっています。そのような状況下でも、社会保険労務士として少しでも介護業界の、介護事業の経営者様の一助となれれば幸いでございます。今後も研鑽を怠らずに歩んでまいる所存でおります。